臨界前実験

この内容は2005年12月17日、物理教育学会北海道支部の物理教育研究会で発表済みです。

通常のニュートンリングは、ガラスの間の間隔を変化させて干渉縞を作りますが、この実験の場合は、光路差の変化が角度の違いで生み出され、また、強め合いの条件:光路差=m λ の自然数 m が大きい程、間隔が開いて見やすくなるという特徴があります。そのため、ガラスの間隔が波長に対してかなり大きくても干渉縞を観察する事ができます。

本文

本文画像
クリックすると、PDFファイルをダウンロードできます。

グラフ画像

強め合いの角 sin a の値が1まで 強め合いの角 sin a の値が0.7まで 屈折率依存性

写真

レンズをプリズムに近づけて撮った干渉縞の様子。虹の色の並びが普通の分散とは違う。
干渉縞の様子
レーザー光を透過させて作った像。左が臨界角。右に行く程間隔が広くなります。
レーザ光による干渉像
実験上の注意:レーザー光は絶対に直接覗き込まないでください。失明の危険があります。紙などで反射した光は大丈夫です。
実験アドバイス1:半導体レーザの光は偏光しています。偏光の向きによっては干渉縞ができません。
実験アドバイス2:回りが明るいとわかりにくいです。部屋をなるべく暗くしてやってください。

ファイルダウンロード

関連情報

ビームスプリッタ

形は似ているけれども用途がちがう

版権

このページの著作権は今野滋に帰属します。このページに書かれているやり方を参考にした内容を、書籍、メーリングリスト、Web掲示板、ブログ、Webページなど、公表される媒体に発表する場合は、今野滋が書いたこの記事を参考にした事を必ず明記してください。また、授業やイベント等で使った場合は、感想等を知らせていただけますと、ありがたいです。

以上です。

2005年12月17日作成, 2005年12月18日更新 [ 今野へのメール ] [ Home ].