レンズ光路作図の極意
極意その3:余計な線は書かない
一点から出た光は四方八方に散らばりますが、レンズのせいで、どこかでもう一点に集まります(実像)。集まらなくても目で覗いてみると集まているように見えます(虚像)。この、再び集まる点を探すのが、作図の作業となります。「集まる」ときにはどの光線も一点に集まりますから、線は2本引けば充分と云うことになります。
とくに、レンズの中心を通る光線と、軸と平行に走る部分のある光線の2本を選ぶと巧く描けます。
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- 余談 -
一点から出た光が再び一点に集まるというのは厳密にはウソです。現実には、
レンズには厚みもありますし、色によって屈折率が違ったりします。しかも面が球面だったりします。これらの原因によって、像は一点から微妙にボケてしまいます。
この誤差のことを「収差」と呼んでいます。
レンズの作図の問題で、この収差を求めさせる問題は、
おそらく出題されないものと思われます。(出しにくい。)
もし出題されるとすれば、レンズの素材の屈折率が与えられていて、
屈折の問題として解かせる事が予想されます。
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