環境省小冊子「よくわかる低周波音」

P1.はじめに

書かれてある文章を読み解きます。

AHO1.低周波音の発生メカニズムや影響などは、一般の方には理解が難しく

とありますが、現状は、わかっていない学者業者役人も多いです。

あるいは、「一般の方」以外の人は、次↓に述べる意味での「理解」をしていますよ..という意味にもとれます。

AHO2.一般の方を対象に低周波音に関する理解を深めていただくことを目的とし、

とあります。 被害者の立場に立てば、これで自分たちの苦境が広く世間にも理解されるのかと期待させる文章ではありますが、役所が「理解」という用語を持ち出した場合には注意が必要です。たとえば工事現場にはよく「ご理解ご協力の程よろしくお願いします」と書かれてあります。つまり、この用法での「理解」とは「被害を訴えずにあなたが譲歩しなさい」という意味になります。

これは実話ですが、筆者が住んでいた北大近くの集合住宅の前の交差点で春から秋にかけて数年間にわたり深夜23時から厚さ40cmの舗装を巨大重機でハツって剥がし、剥がした巨大な舗装のかたまりをダンプの鉄の板の上にガーンと大音響を立てて放り込み、午前5時ごろに元通り厚さ40cmに舗装し直し、その深夜にはまた同じところを掘り返すという工事が毎晩繰り返されました。そこで業者と札幌市に苦情を申し立てたのですが、業者と市の担当者3〜4名が頻繁に訪ねてきて、強い調子で「ご理解を」を繰り返し、いつまでも帰ろうとしません。つまり役所の言う「理解」とはそういう使われ方をするものだと理解しました。

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Last updated 11.Apr.2015 , © S.Konno 2015 All rights reserved. [ 戻る ] [ HOME ]