(この中の一部はBUTURIサークルほっかいどう サークルニュースに投稿しました)
実施日 | : | 1999年4月11日 |
参加者数 | : | 10人(高校3年生9名、私) |
講義内容 | : | 同時の相対性 |
休み明けで、実力テストなどがある中、みんなよく集まってくれました。集まった高校生のみなさんと、生徒のみなさんに私の企画を知らせてくださいました先生方に深く感謝いたします。
予定では、ローレンツ変換の説明を経て、ライトコーンなどの時空構造の基本をタイムマシンの話などを交えて説明し、4次元の幾何学まで行くつもりでした。しかし、「同時の相対性」のところでハマリ込み、それだけで終わりました。日常経験と離れた状況を説明する事の難しさを実感しました。
ローレンツ変換に出てくる同時刻のズレ分(vx/c^2)の項の導出を、問題として出してみましたが、予想に反して、ほとんどの生徒が解けました。やればできるもんです。
この集まりも、いつのまにか7回目となり、集まる高校生の顔ぶれも多彩なものとなって参りました。ここはひとつ、学校の枠を超えた理科のサークルを作るチャンスではないかとも思われます。理科部の活動では実験を中心に活動する場合が多いですが、この顔ぶれだと、理論を主体に活動することも可能となってきます。そこで、大学の研究者との交流をはかり、世界最先端の研究に、直接ふれさせることも可能ではないかと考えました。まずは手始めとして、北大の理論物理研究会(サークル)の説明会を見に行くことを奨めてみました。うまくいけば、そこを足がかりに、北大との交流が可能となってきます。さて、どうなることでしょう・・・
4月12日、北大理論物理研究会の説明会を見に来た高校生は、残念ながら、1人だけでした。やはり、学校の枠を超えたサークルを作ることは、容易ではなさそうです。